■バイアグラとは

バイアグラとは世界中でトップクラスの売り上げを誇っている製薬会社「ファイザー」が販売している勃起不全(ED)治療薬の商標名です。

もともとはシルデナフィルと呼ばれる狭心症治療薬でした。しかし狭心症への効果があまり認められす、陰茎の勃起が促進される作用があることが判明してからは一転しED治療薬として認められることになりました。

アメリカ合衆国で販売されて以来、「夢の薬」と各メディアで報道されたことにより、一躍時の薬となりました。

日本では1999年に製造が正式認証されて以来、ファイザー社から専門医療期間向けに販売されています。1年という短期間での厚生省によるこの承認は、この種の新薬としては極めて異例のことあり、それだけ効果が高く、日本人からの要望も強かったことをうかがい知ることができます。

ただし、その効果の強力さゆえに副作用のリスクも高いため、服用には十分な注意と事前の知識が必要となりますので注意が必要です。

■効能

●勃起の仕組みとED

勃起は、性的刺激により一酸化窒素が大量分泌され、環状グアノシン一リン酸が形成されることにより始まります。

環状グアノシン一リン酸には陰茎内部にある海綿体の平滑筋を弛緩させ、血流を増加させる働きがあり、これにより陰茎内部の圧力が上昇し勃起状態となります。

このような勃起状態が常に不十分、または完全に行われないことを一般的に勃起不全=EDと言います。

EDの原因はストレスなどの心因性によるもの、加齢によるものまでさまざまですが、特に加齢に伴うEDは自然治癒が困難なため、正常な勃起を行う為には治療が必要不可欠となります。

●バイアグラの効果

勃起に必要な環状グアノシン一リン酸は、酵素「5型ホスホジエステラーゼ」により加水分解されるとその効力を失います。

勃起不全=EDはこの酵素の働きが活性化し、環状グアノシン一リン酸が不足し血流が遮断されることによって起こります。

バイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルは、この「5型ホスホジエステラーゼ」の活性を防ぎ、環状グアノシン一リン酸の分解を予防することにより海綿体への血流増加を促進させる効果があります。

そのため、バイアグラを性行為の30分前を目安に服用すると、陰茎(ペニス)が勃起し、性行為が正常に行える状態になるのです。

■バイアグラのその他の効能

バイアグラの血管拡張作用は陰茎のみではなく、一酸化窒素を介した血管拡張が行われる部位すべてに効果があります。このことから、慢性心不全や肺高血圧症などの疾患に対しての適応も進められています。

高血圧の人が服用する際は、二次的な効能が期待できますが、もともと降血圧剤などを使用している人がバイアグラを服用すると、二重効果により血圧が下がりすぎるというトラブルが発生する可能性もありますので、高血圧治療中の方には十分な注意が必要です。